子どもを褒めて育てようというのは今や常識で、すでに実践している親も多いです。しかし褒め方によっては効果がないどころか子どもに悪影響になることもあります。たとえば子どもがテストで100点を取って帰ってきたとき、どう褒めているでしょうか。「100点すごいね」「クラスでいちばんだね」「頭がいいね」などはダメな褒め方の見本でしょう。おまえはテストで100点を取ったから褒められたのであり、100点ではなければ褒められない価値のない人間だと言っていることになります。結果ではなく過程の努力を褒めるのが大切です。「がんばっていたもんね」「努力が結果につながったんだね」などという褒め方をしましょう。褒め教育を間違えると、がんばらないと褒めてもらえない、価値を認めてもらえない、という刷り込みにつながります。これがエスカレートすると褒めてもらうためにがんばりすぎたり、ずるいことをしたりする子どももいます。褒めることは、無条件の愛情を伝えることが大前提です。